私が家の中で、とくにきれいにしておきたい場所のひとつである、キッチンの掃除について述べたいと思います。
まずはキッチン用にふさわしい洗剤の選び方についてお話しします。
お家の掃除用洗剤はいろいろ
スーパーやドラッグストアで洗剤をお求めの際に、キッチンの掃除洗剤にもさまざまな種類が出ていて驚かれたことはないでしょうか。
ガス台用の油汚れや焦げ付きを落とす洗剤、鍋やフライパン用の調理器具専用洗剤、調理後の食器洗い用やグラス用、茶しぶなどを落とす漂白用洗剤。
シンクや壁磨き用、 換気扇にも専用のものがあります。
食器洗い用洗剤だけを使用する人からすべての洗剤をそろえている人まで、さまざまでしょう。
では”スッキリ”を目指してキッチンをお掃除するには、どの洗剤を用意すればのでしょうか。
用途に合わせてすべてそろえたほうがいいのか、それとも、ひとつだけでもいいのか?
私が使っているのは、実は食器洗い用洗剤ひとつだけです。
その洗剤にもこだわりがあって、合成界面活性剤が含まれているものは使わず、天然油脂でできた無添加の洗剤を使っています。
合成のものには、環境ホルモンと呼ばれる物質が含まれていて、からだに入り込むと肌だけでなく臓器にまで悪影響を及ぼすと言われているからです。
洗剤は直接肌にふれるものだからこそ、天然素材を使おうと気を配っているのです。
キッチンで扱うものは、食べ物に関係したものばかり。
直接口に入るものを、洗ったり、調理したり、拭いたりするわけですから、台所用洗剤選びはどうしても慎重になります。
洗剤をひとつにする代わりに、スポンジにはかなりこだわりがあります。
食器専用のスポンジ、調理器具専用のたわし付きスポンジ、茶しぶ取りとやかん磨き用の消しゴムスポンジ、グラス磨きには専用の麻の布巾を用意しています。
こうすれば洗剤がひとつでも充分きれいにすることができます。
食器についた油汚れだけは、プチプチ・バスタオルで拭き取ってから洗います。
食器、グラス、調理器具など、これひとつあれば、手早くスッキリ洗えます。
シンク周りとガス台は調理のたびごと、換気扇の掃除は月に一回の割合で掃除をするように心がけてください。
「毎回なんて、手間がかかるわ」と思われた方もいるでしょう。
けれど、シンク周りやガス台はこまめにしたほうが汚れが溜まらず、常にスッキリ気分を味わえる大事な場所なのです。
料理はお片付けが終わるまで
食事とは、調理して、おいしくいただいたら終了、というわけではありません。
お料理を盛り付けた食器類を洗ってかたづけてはじめて”終了”なのです。
きちんと意識しないと、あっという間にシンクに食器があふれかえり、掃除をするのもいやになるくらい汚れたりします。
でも、ガス台の吹きこぼれなどはすぐに拭き取れば難なくきれいになりますし、換気扇は月イチで掃除をしていればそれほど汚れるわけではありません。
とくに換気扇の掃除は簡単です。強力な洗剤も必要としません。
わが家の換気扇フードにはフイルターを付けていて、月一回替えることにしています。
もし、その時に気になる汚れがあれば、プチプチ・バスタオルで拭いたり消しゴムスポンジでササッと落とします。
この程度の掃除なら、らくちんと思えてくるでしょう。
となると、キッチン掃除は、シンク周りさえ注意していればよいことになります。
業務用でもない限り、どんなに広くてもシンクの幅や長さは一メートル四方より小さいものです。
スペースで考えれば、そんなにたいへんな作業ではないと気づきます。
シンクはキッチンの顔のような存在ですから、常にきれいにしてあげて、スッキリ感を保ちましょう。
そして一番大事なのは、あなたや家族、お客様の口に入る食べ物をつくる場所が汚れたままだなんて耐えられない…、そのような気持ちです。